WBC連覇を狙う日本は地元米国を9―4で破り、決勝進出を果たした。

◆野球の世界一を争う第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は22日、ドジャースタジアムで準決勝2試合目が行われ、連覇を狙う日本は地元米国を9―4で破り、決勝進出を果たした。

 決勝は23日午後6時30分(日本時間24日午前10時30分)から、韓国との間で行われる。韓国とは今大会5度目の対戦で、ここまで2勝2敗。

 日本は先発の松坂が、一回、先頭のロバーツに中越本塁打を喫した。二回に城島の犠飛で同点としたが、三回にもライトに勝ち越しの二塁打を許した。

 しかし、四回、相手の失策で同点とし、城島の犠飛で勝ち越し。さらに、岩村、川崎、中島が適時打して、この回、5点を奪った。

 日本は、八回に2点を失ったが、その裏、二死三塁からまたも失策で7点目を挙げ、イチローと中島の適時打でダメ押し。九回は、ダルビッシュが反撃を抑えた。

( 読売新聞)



◆野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は22日(日本時間23日)、当地のドジャースタジアムであった準決勝で2連覇を目指す日本(2次ラウンド1組1位)が米国(2組2位)を9―4で破った。23日(日本時間24日)の決勝は、日本―韓国のアジア対決となった。先発は日本が岩隈(楽)、韓国は今大会日本戦で2勝の左腕・奉重根で、日本が先攻と決まった。

 日本は1点を追う4回に5長短打で5点を取って逆転、先発は松坂(レッドソックス)で最後はダルビッシュ日本ハム)という豪華な投手リレーで逃げ切った。観衆は、WBC史上2番目に多い4万3630人。

 日本は決勝で今大会9試合目となるが、韓国とは5度目の対戦となる。両国の対決はここまで2勝2敗で、決勝で雌雄を決することとなる。

 決勝は日本時間午前10時からセレモニーがあり、10時30分に試合開始となる。
Asahi.com



第2回WBC準決勝(日本9−4米国、22日=日本時間23日、米・ロサンゼルス、ドジャースタジアム)松坂の球数はリミットの100に近づいていた。五回一死一、二塁、打者はメジャーで4年連続打率3割、100打点以上のライト。マウンドに来た山田投手コーチには「この打者だけは抑えてくれ」と切実に言われた。

 登板前のブルペンは荒れていた。試合では特に生命線とされるスライダーの制球が甘かった。城島も三回から直球主体の配球に変えた。しかし、それに応える“引き出し”を持つ。ここでも主に直球で追い込み、最後も的確に外角低めに直球で見逃し三振を奪った。

 その後の継投策への傷口を最小限に抑える締めくくり。「悪いなりに投げられた」。幾重にも生命線がある懐の深さに、城島は「彼の良さは一つの球が駄目でも崩れないところ。特に最後の三振はエースと呼ばれるゆえん」と感心していた。

 今大会もMVPの前回と同じ3勝で終えた。「米国の地で米国に投げて勝ててよかった」と達成感も見せた。(共同)


◆第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝(日本9−4米国、22日=日本時間23日、米・ロサンゼルス、ドジャースタジアム)1組1位の日本代表は9−4で2組2位の米国代表を破り決勝進出を決めた。日本は23日(同24日午前10時)に韓国と世界一を懸けて対戦する。
日本の先発、松坂大輔レッドソックス)は一回に先頭打者本塁打、三回にも二死から得点を許したが、要所を抑え4回2/3を98球、4安打3三振2失点。

 米国の先発は昨年17勝を挙げたロイ・オズワルト(アストロズ)。日本は1点をリードされた四回に稲葉篤紀日本ハム)、小笠原道大(巨人)の連打後に、福留孝介カブス)の痛烈な打球が二塁手ロバーツのエラーを誘い同点に追いつくと、城島健司マリナーズ)のこの試合2本目の犠飛で逆転。さらに岩村明憲(レイズ)、川崎宗則ソフトバンク)、中島裕之(西武)の適時打で、この回一気に5点を挙げ、好投手オズワルトをノックアウトした。

 八回には二死三塁から川崎の打球を米国遊撃手ジーターが悪送球し、三塁ランナー片岡(西武)が生還、さらにイチローマリナーズ)、中島にこの試合2本目の適時打が生まれ3点を加えた。

 松坂をリリーフした杉内俊哉ソフトバンク)、田中将大楽天)、馬原孝浩ソフトバンク)、ダルビッシュ有日本ハム)が強打の米国の反撃をしのいで逃げ切った。



▼2009/03/22(日) 日本−アメリカ (ドジャースタジアム、17:00 日本時間:23日 9:00)
【投手】
(ア)オズワルト、グラボウ、ハウエル、ソーントン、ハンラハン、シールズ−マキャン
(日)松坂、杉内、田中、馬原、ダルビッシュ−城島

【責任投手】
(勝)松坂1勝
(敗)オズワルト1敗

本塁打
(ア)ロバーツ1号ソロ(1回、松坂)
(日)

【戦評】
 日本が2大会連続の決勝進出を決めた。1−2の四回、相手の失策に5長短打を絡め、5点を奪って逆転。2点差とされた八回にはイチロー、中島の連続適時打などで3点を加えて突き放した。
 投げては先発松坂が五回途中までを2失点で何とかまとめ、その後を受けた杉内、田中も好投。九回はダルビッシュが締めて逃げ切った。